HOME > 研究活動 > 研究プロジェクト > 2017年度 > 和解と持続可能な開発のために

研究活動

研究プロジェクト

和解と持続可能な開発のために

計画書

研究代表者
(所属)
梅森直之(早稲田大学教授)
研究関係者
(所属)
勝間靖(早稲田大学教授)、黒田一雄(早稲田大学教授)、浅野豊美(早稲田大学教授)
研究期間 2017年4月~2018年3月
研究概要

【新しい学知の構造】
本研究プロジェクトは、和解と持続可能な開発という二つのテーマを学際的に研究し、その成果を、アジアから世界に向けて発信することを目的とします。われわれは、平和・安全保障、経済・開発、社会・文化という三つの次元で多元的に発生する課題を、グローバル・ヒストリー(時間軸)とグローバル・ガバナンス(空間軸)という二つの視座から、体系的に考察を進めることで、アジア発の新しい学知の創生をめざします。

【アジアから世界へ】
グローバル・ヒストリーもグローバル・ガバナンスも、すでに確立した学問分野として、多くの研究蓄積を有しています。しかしながら、それらの学知が、西欧の経験や視座に基づいて構築されてきたこともまた事実であり、そこに東アジアの歴史的経験や発想を加えていくことは、これからの重要な課題として残されています。東アジア発のグローバル・ヒストリーやグローバル・ガバナンスを構想するとき、東アジアにおける帝国主義、植民地主義、戦争などの諸経験は、きわめて重要な意味をもちます。たとえば、東アジアにおいて、歴史和解を進めようとすれば、戦争責任の問題に加え、植民地責任の問題も連なって出てきます。これに対し、ヨーロッパにおいては、戦争責任と植民地責任の問題は、切り分けて議論することが可能であり、その結果、前者をめぐる和解は進展しても、後者をめぐる和解は、いまだ発展途上であるという状況が生まれています。東アジアの歴史的経験の研究は、戦争と植民地主義という二つの問題を、相互に連関したものとして議論する必要を示唆しており、それは、今後の世界において、さまざまな歴史和解が問題となる場合、きわめて重要な意義を有するものとなるでしょう。持続可能な開発に関しても、アジアの経験は、きわめて貴重です。ヨーロッパと較べ、アジアはその多様性において特徴づけられてきました。宗教的にも文化的にも経済水準や政治体制の面でも、アジアの国家のあいだには、巨大な差異が存在します。この結果、アジアにおいては、ガバナンスはつねに、グローバルなレベルとリージョナルなレベルの両面から議論される必要がありました。しかしながら、いまやヨーロッパもその他の世界でも、経済格差は拡がり、また、移民の増加などにより、文化的・宗教的多様性も増大しつつあります。いまや格差と多様性は、けっしてアジアの専売特許ではなく、グローバルな世界を構成する条件のひとつとなっているのです。東アジアの経験に根ざした持続可能な開発の研究が、世界的な意義をもちうる条件は、すでに整っているといえます。

【学際的研究のケミストリー】
本研究プロジェクトは、以下のような多様な専門分野をもつ研究者によって構成されます:歴史学、開発研究、開発経済、メディア研究、社会学、国際関係論、国際法、地域研究、平和学、紛争解決学、ソーシャル・イノベーション、政治理論。これらの多様な専門家が、共通のテーマを追求することで化学反応を進め、既存の学問分野に革新をもたらします。また、こうした新しい学知を現実社会にフィードバックする手段として、Waseda Policy Paper を、国際共同研究を通じて準備します。グローバルな課題をどのように「認識」し(recoginition)、いかなる「方向性」を持って(direction)、「解決」していくべきか(solution)、本学の考えを世界に向けて発信します。

ご支援のお願い

Upcoming Events

Feb. 26 - Mar. 6, 2018
USJI Week Coming Soon!
  • 連携大学

  • GET UPDATES

    USJIでは、イベント等の情報をメール配信しています。お申込み/配信停止はこちらから。