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研究活動

研究プロジェクト

アセアンを中心とした「アジア高等教育圏」形成へ向けた日米パートナーシップ

計画書

研究代表者
(所属)
廣里恭史(上智大学総合グローバル学部教授/グローバル教育センター長)
研究関係者
(所属)
杉村美紀(上智大学総合人間科学部教育学科教授/学術交流担当副学長)、前嶋和弘(上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科教授)、ジェームス・ウイリアムズ(ジョージ・ワシントン大学准教授)、ジョン・ホーキンス(ハワイ大学東西センター研究員)、北村友人(東京大学大学院教育学研究科准教授)、黒田一雄(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
研究期間 2015年4月~2016年3月
研究概要

2015年12月からのアセアン経済共同体の発足により資金、物、情報、熟練労働力の移動を含むアジアの地殻変動が加速化される見込みである。6億人以上の人口を抱え、急速に新中間層が台頭し国内消費の増大が予想される東南アジア市場の獲得を巡る各国の国際競争が過激になることは論をまたない。特に、熟練労働力の育成に関わる高等教育において、日本、中国、韓国、アセアンの政府機関と諸大学、アセアンの高等教育ネットワーク(「アセアン大学連合:AUN」と「大メコン圏大学コンソーシアム:GMS University Consortium」、東南アジア教育大臣機構事務局とその高等教育センター(SEAMEO-RIHED)、等の主な利害関係者間にいわゆる「知識外交」(高等教育における質保証や単位互換制度に関するプラットフォームの形成を巡る外交的な国際競争あるいは国際協調)が展開されている。
本研究は、目下、アセアンの高等教育において展開されている「知識外交」の現状と展望を明らかにし、アセアンを中心とした「アジア高等教育圏」形成へ向けて、日米パートナーシップによるロードマップの作成を目的とする政策研究である。具体的には、(1)アジアにおける高等教育の国際化・調和化の現状、(2)アセアン+3(日中韓)を含む内部・外部質保証、(3)「アセアン単位互換システム」と「アジア学術単位」の共存の構図、(4)成績評価システム、(5)「アセアン国際学生移動」プログラムの現状と展望、(6)AUNと「大メコン圏大学コンソーシアム」の補完関係、などに関するレビューを行い、主な利害関係者の役割と行動計画を含む「アジア高等教育圏」形成へ向けた工程表を作成する。「アジア高等教育圏」形成のためには、その枠組みとして質保証及び透過性のある単位互換や成績評価に関わる調和化を促進すること、そのための大学間ネットワークを強化することが必要である。しかし、既存の研究の大半は、アセアンの主要30大学から成るAUNによる大学の質保証や単位互換制度の調和化を対象としており、AUNメンバー大学以外の他の多くの有力大学を射程に入れた高等教育の調和化に言及した研究は希少である。
「大メコン圏大学コンソーシアム」は、SEAMEO-RIHEDに事務局が置かれており、AUN機能を補完するものである。大メコン圏の3つの経済回廊(南北経済回廊、東西経済回廊、南部経済回廊)に位置するカンボジア、ラオス、ミヤンマー、ベトナム(CLMV)諸国の大学間の交流を通して、主に地方大学のマネジメント・教育・研究能力の質改善を図り、大メコン圏の高等教育調和化を促進する大学間ネットワークである。
主な当事者の「知識外交」により利害関係が調整されることによって、アセアン域内の高等教育の調和化を伴う魅力的な「アジア高等教育圏」形成への展望が射程に入るであろう。日米のパートナーシップ、特に「大メコン圏」を含むアセアンの諸大学間の水平・双方的な交流及び当事者との連携が、「アジア高等教育圏」形成にとって重要な役割を果たすことが期待されている。

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